咳・喘息の吸うと吐く

肺は空気と水液を貯える臓器。

空気を吐くのは肺、吸い込むのは腎の機能によります。

痰は?

脾胃の機能低下によって水液代謝が滞り余分な痰を作り出してしまい、
肺に貯痰する。肺が痰を作るのではありません。

咳・喘息が長引くのは?肝腎が要! 

人の体を構成する気と水液と血のめぐりは、
肝の疏泄(そせつ)という働きにより、全身をめぐっています。
肝の機能が欝結(うっけつ)してしまうと、
気・水液・血は、気滞・痰気欝結・血瘀(けつお)となってしまう。
痰のからんだ咳や喘息、肺での血流悪化はさらに症状が重篤となる。
 
腎は人の原気を貯え、五臓六腑の元気の源となります。
また腎は納気(のうき)《腎が肺気を摂取して呼吸を円滑にすること、または腎が肺気を摂取できないのを治療する方法》という働きを担っています。

咳・喘息の治療は

咳や喘息発作を止める急性期の漢方薬で病症を抑え、
慢性的な症状を根本改善する漢方薬での本治が大切となります。
 
本治は、病気の原因となる体質「証」病証の改善となります。
肺・気管支だけの治療ではなく、
腎・脾胃・肝の改善が必要となります。